ハルさんのホッと一息

 年を取ると、身体のあちこちにガタが来ます。目もそうです。  白内障と云う病気があります。白内障とは、水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する病気です。  水晶体とは、目の中でカメラのレンズのようなはたらきをする組織で、外からの光を集めてピントを合わせるはたらきを持っています。...
 ハルさんは、毎日朝と晩に、おさづけを取り次いでもらいます。  おさづけとは、神様を信じない人にとっては「おまじない」のようなものですが、神様を信じる者にとっては「神様の手で撫でられている」と感じています。  人間長く生きていると、どこかしら痛いものです。今日は足、今日は肩、今日は頭痛がする、と云うように。...
 ハルさんは93歳です。大きな病気もせず、入院は2回ありましたが、元気で毎日暮らしています。...
 ハルさんは最近耳が遠くなってきました。テレビの音が聞こえないためか音量を上げて見ています。他の人にとっては騒音です。私があまりうるさく言うものだから、音量は普通にしていますが、「今なんて言ったの」と私に聞いてきます。これが頻繁にあるものだから、こちらはゆっくりテレビも見ていられません。...
 ハルさんは、魚が好きです。特に魚のじゃっぱが好きです。  じゃっぱとは、ウィキペディアでは「じゃっぱ」とは、津軽弁で「雑把」の意味であり、通常は魚を三枚おろしにした際に出る頭や内臓、身の付いた骨などの「粗(あら)」を指す、とあります。ようは、捨てる所です。...
 ハルさんは、神様に近づいてきました。(天理教では出直すと親神様の懐に抱かれると聞いていますので、つまり、年を取って高齢になってきたと云うことです)  ハルさんは、居眠りが日課です。お昼ご飯を食べたら、二時間から三時間ほど、お気に入りのソファーで眠ります。...