ゆめちゃんのどうして日記

 ゆめちゃんはお母さんになりました。  子供は二人、長女の陽(よう)ちゃんと、長男の真(しん)くんです。  陽ちゃんは、陽気の「陽」と書いて「よう」と読みます。  真くんは、真実の「真」と書いて「しん」と読みます。...
 天理教の信者は天理教本部のある所を「おぢば」と言っています。 「ねえ、お母さん、なんでおぢばって云うの?」  ゆめちゃんの、なんでが始まりました。 「教祖が多くの人をおたすけして、そのたすけられた人達が教祖を慕って教祖にお会いしに来られた時は、当初は『おやしき』と言っていたのよ」...
 四月十八日は教祖の誕生日です。  教祖中山みき様は、寛政十年四月十八日(寛政十年四月十八日は旧暦大陰暦で、西暦千七百九十八年六月二日にあたります)朝、大和国山辺郡三昧田に生れられました。  お父さんは前川半七正信様、お母さんはきぬ様で長女としてお生まれになりました。...
 今日は数十年ぶりの大雪が降りました。少し集めると雪だるまが出来そうな程積りました。  ゆめちゃんは大喜び、お兄ちゃんと雪合戦をして遊びました。雪国の人にとっては悩みの種の雪も、子供たちにとっては遊び道具です。...
 今日は教会のすす払いの日です。ゆめちゃんもお母さんと一緒にひのきしんに行きます。  会長さんや男の人達は白衣を着て神殿の掃除をします。ゆめちゃんはお母さん達と一緒に窓拭きや廊下の掃除をします。  すす払いは、普段なかなか掃除が出来ない所を掃除するのです。高い天井やお社の中とか、普段使わないお道具も年に一度出してお掃除します。...
 夕食の時、お母さんはゆめちゃんにこんな話をしました。 「昔、おぢばのお屋敷で勤めている人々が、時々、近所の小川へ行って雑魚取りをしました。そして、泥鰌、モロコ、エビなどをとって来ました。そして、それを甘煮にして教祖のお目にかけると、教祖は、その中の一番大きそうなのをお取り出しになって、子供にでも言うて聞かせるように、...
 ゆめちゃんの家へ和子叔母ちゃんがやって来ました。和子叔母ちゃんはお母さんの妹です。 「ゆめちゃん、こんにちは。しばらく見ないうちに大きくなったわね」 「和子叔母ちゃん、こんにちは」 「お姉さん、こんにちは。今日はお願いがあって来たの」 「和ちゃん、こんにちは」 「お願いって、なあーに」...
 お兄ちゃんがこんなことを言っていました。 「お守りを無くしちゃった」 「えー!、何で」 「お風呂に入る時に落としたかもしれない」 「だめだよ、お母さんが言ってたよ、このお守りは肌身離さず持っていなければならないんだよって」...
 ゆめちゃんは最近、数に疑問を持っています。 「ねえ、お母さん、神様を拝む時に何故四回手をたたくの?」 「ねえ、お母さん、いただきますの時に何故二回手をたたくの?」 「あしきをはろうてのおつとめは何故二十一回なの?」  矢継ぎばやの質問です。 「ゆめちゃん、神様を拝む時に手をたたくのは、心を合わせるということなのよ」...
 ゆめちゃんの家では、毎年おぢばのお節会(おせち)に家族揃って行きます。お節会とは、天理教本部の神殿に元旦に供えられた餠をお雑煮にして参拝者に振る舞うことです。  何万人という人にお雑煮を出すのですから、それはもう大変な賑わいです。...

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