ナオじいちゃんの本日も晴天なり

 孫の勇くんがやって来ました。 「ナオじいちゃん、こんにちは」 「勇か、元気だったか?」 「まあまあだね」 「でも、ちょっと考えることがあるんだ」 「青年会で、にをいがけをやっているんだけど、路傍講演も神名流しも、戸別訪問も、意味があるのかな、役に立っているのかな、と時々思うんだ」...
 孫の勇くんがやって来ました。 「ナオじいちゃん、こんにちは」 「おう、勇か」 「なんだ元気がないな、何か悩みごとがあるのか?」 「うん、最近行き詰っているんだ」...
 隣りのトメさんがやって来ました。 「ナオじいちゃん、最近の天気はおかしいと思わないか?」 「そうだな、おかしいと言えばおかしいし、おかしくないと言えばおかしくない」 「禅問答じゃないんだから」 「すまん、すまん」 「最近は、気温にしろ雨風にしろ、変化が大きくなっているのは確かだな」...
 隣りのトメさんがやって来ました。 「ナオじいちゃん、おれは怒っているんだ」 「来るそうそう、なんだな!」 「ロシアのやろうでっさ」 「あのプーチンと云うやろうが、何の罪もない人を殺めているんだよ」 「これが怒らずにいられるかって」 「まあまあ、お茶でも一杯どうかね」...
 孫の勇くんがやって来ました。 「ナオじいちゃん、こんにちは」 「ほう、勇か」 「今日はどうした?」 「社会貢献ってどんな事?」 「この前友達に言われたんだけど、お前天理教だろう、社会貢献してるかって」 「そうだな、宗教法人は国の税金を免除されているから、公益性のあることをしなければならないな」...
 隣りのトメさんがやって来ました。 「ナオじいちゃん、今日はチョッと聞きたいことがあってさ」 「ほう、なんだい」 「巷ではSDGsと云う言葉が流行っていてるようなんだけど、どういう事なんだろうね」 「物知りのナオじいちゃんなら分かるかと思ってね」...
 隣りの健太君がやって来ました。 「ナオじいちゃん、こんにちは」 「久しぶりだな、健太」 「何かと忙しくてね、と云っても最近はコロナの影響で暇になったんだ」 「健太のところもそうなのか?」 「うちは、補助金を貰っていろんなイベントをやっているんだけど、コロナ禍で人が多く集まるのは自粛することになって、仕事が急に減ってしまったんだ」...
 隣りのトメさんがやって来ました。 「よう!ナオじいちゃん、いるかい」 「トメさんか、今日はどうしたね」 「どうしたもこうしたもないやね、コロナで自粛自粛、家から一歩も出ることが出来ないやね」 「パチンコにも行けない」 「ほう、それは良かった。小遣いが減らずに済んだ」 「からかわないで下さいよ」...
 孫の雄介君がやって来ました。 「ナオじいちゃん、明けましておめでとうございます」 「おめでとう、元気だったか?」 「うん、元気だよ。ナオじいちゃんも元気そうだね」 「わしは百十五歳まで生きるから、まだまだ元気じゃぞ」 「じつは僕、高校でボランティアクラブに入っているんだけど、今活動が出来ないんだ」...
 孫の勇君がやって来ました。勇君は家が天理教の教会で、一応教会長後継者になっています。  勇君は悩むとナオじいちゃんの所にやって来ます。 「ナオじいちゃん、こんにちは!」 「勇か、今日も元気がいいな」 「うん、僕は元気だけが取り柄だからね」 「でも、今日は空元気なんだ」 「どうした」...

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