十全の守護の順番は

「勇、『なむあみだぶつ』の意味を知っているか?」

「知らない」

「親神様は、教祖を月日のやしろとして表に現れる前にも、人間の事を考えていろいろと守護してきたのじゃよ、それを裏守護と云う」

「仏教もキリスト教も儒教も哲学も科学も、みな裏から親神様が働いていたのじゃ」

「なむあみだぶつは仏教の言葉だが、これは親神様の十全の守護の内の一番目から七番目までを現わしておる」

「な は、くにとこたちのみこと。む は、をもたりのみこと。あ は、くにさづちのみこと。み は、月よみのみこと。だ は、くもよみのみこと。ぶ は、かしこねのみこと。つ は、たいしよく天のみこと」

「これから分かる事は色々ある」

「その一つが、子供のお守りの事だ」

「おぢばで戴ける証拠守りには、大人のお守りと、子供のお守りがあることは分かっているな」

「十五歳までは子供のお守り、これをほうそ除けのお守りと云う」

「十五歳以上は大人のお守り、これを悪難除けのお守りと云う」

「子供のお守りには『む』と書いてある」

「大人のお守りには『神』と書いてある」

「では何故、子供のお守りには『む』と書いてあるのか」

「正文遺韻には次のように書いてある」

  疱瘡除けのお守りと云って、二寸に一寸二分の布を四角に縫ってお出し下さるは、十

  分たっぷりと云う理である。

  それ疱瘡は熱である。熱が出ると云うは、をもたりの命様のご立腹。をもたりの命様

  は「む」であるから、そこで、をもたりの命様のご立腹なくご守護下さるようにと、

その中に五分の布を入れ「む」と云う字を記すと云う。

「これで、何故子供のお守りに『む』と書いてあるのかが分かったじゃろ」

「もう一つは、つとめと云う事じゃ」

「なむあみだぶつの『つ』は七番目、たいしよく天のみこと様の御守護は切る事」

「つとめの『つ』は切る事、それを止める、つまり続けるという事じゃ」

「朝夕のおつとめは毎日勤めるじゃろ、また、会社員が毎日会社に行くことをお勤めしていると云うじゃろ、同じ事じゃ」

 

「次回は、十全の守護の順番が決まっているのは何故なのか、という事を話そう」