つなぎと突っ張り

「前回は細胞とDNAの話をしたが、今回はその細胞とDNAを使って、どのように人間を造ったかを話しよう」

「人間の誕生は、一個の受精卵から始まる」

「大人の人間は約37兆個の細胞で出来ていると云われる」

「たった1個の細胞から、大人の37兆個の細胞で出来た身体になるには、簡単にはいかない」

「細胞を増やしていかなければならない」

「つまり、細胞を繋いでいかなければならない、つなぎのご守護が必要なんじゃ」

「細胞は細胞分裂と云う方法で細胞を増やしていく」

「まず、受精卵、これは胚性幹細胞と云う何にでもなれる万能細胞じゃ」

「この受精卵が、体細胞分裂で細胞を増やしていく」

「体細胞分裂というのは、細胞の中にあるDNAをコピーして増やしていく方法」

「細胞分裂にはもう一つあって、減数分裂という、これは卵子と精子をつくる時に使われる方法じゃ」

「受精卵から増えた細胞は、ある時期から少しずつ機能や役割を持った細胞に変わっていく」

「それと同時に胚子の形も変っていく、受精後8週目までを胚子と云い、9週目から胎児と呼ぶそうじゃ」

「形が変わると云うのは、出っ張ったり、へっこんだり、丸くなったりすることじゃから、突っ張りのご守護が必要なんじゃな」

「人間の37兆個の細胞は274種の細胞に分かれて、身体を造っていく」

「不思議な事に、人間の身体が造られていく過程で、人間にはない鰓(エラ)や尻尾などが出来て、そして消えて行くそうじゃ」

「これを、個体発生は系統発生を繰り返すと云う」

「人間は細胞がつながって、くっついて身体を造っているが、部分によってはくっつき方が違うそうじゃ」

「身体は、上皮細胞と非上皮細胞とに分かれていて、上皮細胞は身体の中と外の境に合って、身体の中のもの非上皮細胞を守っている」

「この上皮細胞は強くくっついて、切れ目が無くてシート状になっている」

「でも、非上皮細胞のくっつき方は弱く、赤血球のように自由に動く細胞もあるそうじゃ」

「こうして、人間の身体は、つなぎと突っ張りの守護で出来ているのじゃよ」