手を合わせる

「前回は、左手の指は男の神様、右手の指は女の神様だと話をしたが、神様を拝む時は手を合わせるじゃろ、何故か分かるか?」

「分からない」

「神様の話にこういう話がある」

  今までも、手を合わせて拝むという事は、教えてあるが、今までの信心は、手

  を合わせるまでの信心で、その理が分からん。この度は、その理を教えて下さ

  る。どういう理なら、五本の指を合わせて五分五分という。五分五分というは、

  夫婦の中も、互いに立て合うという理である。(正文遺韻より)

「手を合わせて拝むと云うのは、相手と合わせますと云う意味じゃな。」

「特に夫婦が心を合わせる、そして互いに補い合う事が大事なのじゃよ」

「手の指の事もそうじゃが、左は男の理、右は女の理と云う、それは何故じゃと思うかな」

「うん、月次祭のおつとめでも、男の人は左側だし、女の人は右側だね、何故だろう?」

「それは地図をみれば分かる」

「地図では北は上に、南は下になっているじゃろ」

「そして、西は左に、東は右になっている、地図の方角に十柱の神様を書きこむと、男の神様は左側に、女の神様は右側になるじゃろ」

「北はくにとこたちのみこと様で、天の理だから、北が上になる」

「南はをもたりのみこと様で、地の理だから、南が下になる」

「世の中の地図はみんな北が上に書かれてある、不思議じゃな」

「わしは親神様がそのように教えたからじゃと思う」

「元の理は色々な事を教えてあるな」

「女の人が何故『地』なのか」

「をもたりのみこと様の御姿はだいじゃであると云う、これは台じゃであるという事なのじゃよ、此の世の台は地面だから女の人は『地』なのじゃよ」

「くにとこたちのみこと様のお姿はりゅうであると云う、これはこの世は理の世であるという事なのじゃ」

「理というのは法則の事、この世の中は決められた法則によって動いている、それを調べようとしているのが学問じゃよ」

「科学でも医学でもまだまだ分からないことだらけじゃが、でも少しづつ分かってきている」

 

「天の理に近づいて来ているとワシは思う」