十全の守護の順番はその二

 今月は先月の続きです。

「親神様のご守護の順番が決まっているのは何故なのか、じゃが」

「これは、わしの悟りじゃが、人間の赤ちゃんが体内に宿し込まれて、十月十日で生まれてくるのは知っているじゃろ」

「正確には、九ヶ月と十日、二百八十日、赤ちゃんがお母さんのおなかの中で育てられる」

「胎児の発達を見てみると、ご守護の順番通りになっているのじゃよ」

「胎児の一ヶ月目は、脳の神経が八十パーセント出来上がり、心臓が動き出すそうじゃ。もちろん血管も出来ている。これは、くにとこたちのみこと様のご守護」

「二ヶ月目は、心臓の鼓動がスタートする。血液が流れて栄養や酸素が細胞に行き渡る、これは、をもたりのみこと様のご守護」

「三ヶ月目は、頭と胴、手足とはっきり分かれる、この時に身体を覆っている皮膚が完全に出来上がるのではないかとわしは思う。これは、くにさづちのみこと様のご守護」

「四ヶ月目は、骨や筋肉の基礎が出来上がる。これは、月よみのみこと様のご守護」

「五ヶ月目は、指しゃぶりをして、母乳を飲む練習をスタートする。これは、くもよみのみこと様のご守護」

「これで、身体のほとんどが備わることになる、これを身の内五体と云う」

「六ヶ月目は、聴覚が発達し始め、ママの心音を聞くようになる。肺や口を動かす口呼吸の練習もするようになる。これは、かしこねのみこと様のご守護」

「七ヶ月目、八ヶ月目で胎児は急に大きくなる、これは、たいしょく天のみこと様の切る守護、細胞分裂、と、をふとのべのみこと様の引き出しの守護、細胞を増やす事、となる」

「これが、親神様のご守護の順番を現わしていると、わしは思う」

「最後に、親神様のご守護と身体の働きについて」

 くにとこたちのみこと 眼うるおい 脳、神経、ホルモン、血液

 をもたりのみこと ぬくみ   循環器系、呼吸器系

 くにさづちのみこと 皮つなぎ   皮膚

 月よみのみこと 骨つっぱり    骨、筋肉

 くもよみのみこと 飲み食い出入り 消化器系

 かしこねのみこと 息吹き分け   言葉、聴覚

 たいしよく天のみこと 切る働き  細胞分裂

 をふとのべのみこと 引き出す働き 細胞増殖