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中身が大事

 先日、上級浪岡分教会の九代会長就任奉告祭に参拝させてもらいました。

 もちろん、お客様ではなく、スタッフとして勤めさせてもらいました。

 参拝者は百四十一名と、多くの方がお祝いに来られました。

 新しい会長さんは、二代続いての女性です。

 以前は、陰口をたたかれたこともありましたが、大教会長さんは、お祝辞の中で、細やかな心遣いのある会長さんであると、褒め称えました。

 本当に、女性の徳分を活かした会長さんであると思います。

 奉告祭は、おつとめ奉仕者からひのきしん者まで、勇んで勤めて、盛大に執り行われました。

 来賓の方々も、さすが浪岡だと思いを新たにしたと思います。

 さて、カメ吉は、浪岡の良さとは、強さとは何だろうと考えました。

 そして、目に付いたのが神殿の上段左側の柱です。大きな柱で神殿の顔とも言っていいものです。その柱にヒビが入っているのです。

 このヒビは、普請当初からのものだそうです。

 何故この大事な柱にヒビが入っているのか、考えてみました。

 神殿の用材は、今別から伐採した木のまま運んで来たそうです。そして、浪岡の製材所で製材して、用材に使ったそうです。

 本来、製材する木は伐採してから何年も乾燥させなければならないそうです。その乾燥させる時間が短かったのではないでしょうか。

 そして、不思議なのは、新しい神殿にヒビの入った柱をそのまま使い続けたと云うことです。表面を気にする会長さんなら、やり直すか補修して目立たなくするのではないかと思います。

 でも、浪岡の歴代の会長さんはそうしなかった。

 柱のヒビはそのままで受け入れたのです。それが、浪岡の強さではないかと思います。

 表面は良くなくても、体裁は悪くても、中身が良ければ良いと考えたのではないでしょうか。

 中身とは信者さんです。今でも教会に繋がっている信者さんは大勢おられます。どんどん信仰から離れていく人が多い中で。

 そして、もっもと信者さんを大事にする会長さんの時代になったのです。