平和とは

 隣りのトメさんがやって来ました。

「ナオじいちゃん、おれは怒っているんだ」

「来るそうそう、なんだな!」

「ロシアのやろうでっさ」

「あのプーチンと云うやろうが、何の罪もない人を殺めているんだよ」

「これが怒らずにいられるかって」

「まあまあ、お茶でも一杯どうかね」

「最近、カフェを開いてね、誰でも気軽にお茶を飲んで、たわいもない話をしたり、悩み事の相談をしたりしようと思っているんだが、まだ誰も来ない。お前さんが最初の客だ」

「何があるんです」

「コーヒー、紅茶、緑茶やハーブティーもあるな」

「それじゃ、紅茶を頂きやす」

・・・・・・

「どうだ、落ち着いたかね」

「ウクライナの問題は、多くの人が関心を持っているな」

「毎日のように悲惨な状態の映像が流れているからな。それはSNSによる影響が大きいな」

「テレビを付ければ、決まってウクライナの事が映っていますからね」

「今までにも紛争はあったけど、このロシアによるウクライナの侵攻のように、ニュースで流れる事はなかったからな」

「どうしたらこの紛争を止めることが出来るんですかね?」

「それは、ワシにも分からんな」

「ただ言える事は、人間同士のけんかも、国同士の紛争や戦争も、原因は心にあるということだな」

「親神様は次のように言っている。

  せかいぢういちれつわみなきよたいや

  たにんとゆうわさらにないぞや   十三号 43

  高山にくらしているもたにそこに

  くらしているもをなしたまひい   十三号 45

 世界中の人間は皆兄弟であり、上下の区別はないのだから、仲良く平和に暮らすのが、親神様の思いである」

「世界の平和の為には、このおみちの教えを世界中に広めなければならないな」