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開かれた教会へ

 私には友人がいる。その友人はおさづけを戴いてようぼくではあるが、天理教の信仰はしていない、と本人は言っている。天理教の応援団である。

 昔、その友人に「天理教は外に向かっていない」と言われたことがある。

 それはどういう事かとずっと考えてきたが、最近分かってきた。それは、社会貢献をあまりしていない、という事ではないかと思う。

 たしかに、おみちの活動、教会の活動は内向きだったような気がする。

 先日、文化庁から「宗教法人の行う事業に関する調査」というアンケートが来た。その中に、公益的な活動、社会に貢献する活動をしていますか、という項目があった。22の項目があり、チェックを入れたのはたった一つだった。

 個人的にも教会としても、如何に社会貢献をしていないか、という事を思い知った。

 これからは、天理教は、教会は、社会に貢献することをやっていかなければならないと思う。それは、直接布教に繋がらないかもしれないし、信者を増やすことは出来ないかもしれない。でも、天理教応援団を増やすことは出来るのじゃないかと思う。

 では、どう云うことが出来るのか。

 一つは、個人的にボランティアに参加していくことだ。自分の出来る事でボランティアに参加していく事を考えている。

 次に、開かれた教会にする事。誰でも気軽に来てもらえる教会にする事。

 昔、知り合いに天理教の教会は入りにくい、と言われたことがある。キリスト教の教会のように入りやすかったら良いのに、と言われた。

 うちの教会は、路地を入ったところにある。通りすがりの人が天理教の看板を見る事はほとんどない。何かしら用事にないとやってこない。

 まずは、信者さんや知り合いに来てもらって、ゆっくりできる場所を作る事だと考えた。

 無料のカフェコーナー「ようきサロン」を作った。テーブルと椅子を置き、コーヒー、緑茶、紅茶などを飲んで、話が出来る場所を作った。

 居間だと、ごく親しい人しか入らないからだ。

 教会に来たら、教会の人が居なくても休んでいける場所を作りたかった。

 そして、未信者の人でも、入ってこれる場所にしたいと思う。そして、悩みを相談したり、話を聞いてあげる場所にしたいと思う。

 おやさまは、心をたすけることを教えられた。一人でも多くの人が、おやさまの教えに触れて、心がたすかっていくように、努力したいと思う。