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新型コロナウィルスで思う事

 新型コロナウィルスの感染が広まり、皆さん大変な思いをしていると思います。亡くなられた方に哀悼の意を表します。また、治療に携わっている医療関係者や、感染を食い止めようと対応に当たっている方に、敬意を表します。

 今まで普通に行っていたことが出来なくなりました。ソーシャルデスタンスを取りなさい、三密はいけません、外出を自粛して下さいと言われ、何をしたら良いのかと途方に暮れてしまいます。

 でも、良い事もあります。お父さんが家に居て子供と遊んでくれます。マスクが足りない、消毒液が足りない、防護服が足りないと云ったら、色々な企業が手を挙げて専門外の物を作ってくれます。

 運動不足になったらいけないので、アスリート達が動画で指導してくれます。ネットでつながりアーティストが夢のようなコラボをしてくれます。

 これらは、コロナがなかったら発想出来なかったことかも知れません。

 最近の社会は、身体は近くに居るのに、心が離れているように感じていました。家族の会話がない家庭、友達と遊んでいてもそれぞれがゲームをしたりスマホをいじっている姿など。物には恵まれても殺伐とした世の中になっています。

 天理教教祖は、「風邪は身びいきや」と仰っています。「身びいき」とは、自分だけ楽しむ、自分だけ喜ぶ、自分だけ幸せになると云う事です。

 またこのようにも仰っています。「風邪はな、自分がおいしいと思うたら、人に食わさなならん。自分が見ていいなと思うたら、人にも見せて喜ばしてやらなならん。匂い嗅いでいいなと思うたら、自分だけ匂い嗅がないで、人にも嗅がせて喜ばせなならんで。耳に聞いていいなと思うたら、その話を人にも聞かしてやらないかんで。そうしたら風邪ないで。」(教祖の俤 より)

 陽気ぐらしは、他の人々と共に喜び、共に楽しむところに現れる。(天理教教典)

 身びいきをせず、人の事を思いやる心になりたいものですね。