教会にお社が三つあるのはどうして

 教会の中に入ると神殿があります。その神殿にはお社が三台安置されています。三台のお社にはそれぞれ祀られているのが違います。

 真ん中のお社には親神様(おやがみさま)が祀られています。親神様は「天理王命(てんりおおのみこと)」と申されて、人間やこの世界をお造りになった元の神様であり、私達の身体や自然現象の働きをご守護下さる実の神様であります。

 右側のお社には教祖(おやさま)が祀られています。教祖のお名前は「中山(なかやま)みき」様と申し上げます。

 教祖は天保九年十月二十六日、親神様の御教えを初めてお伝えくださいました。この親神様の御教えが天理教となりました。

 左側のお社には祖霊様(みたまさま)が祀られています。祖霊様は教会につながる先祖代々の霊様(みたまさま)の事です。

 天理教では亡くなることを出直しと言います。出直しをすると霊様になります。(仏教で云う仏様のことです)

 正確に言うと、お葬式を天理教式で行うと亡くなった人は霊様となり、教会の祖霊舎(祖霊様をお祀りしたお社)に祀られます。これを合祀すると言います。

 ですから、お葬式を天理教式で行った霊様は、この左のお社に祀られます。

 教会で参拝する時は、まず真ん中の親神様を参拝します。次に右側の教祖を参拝します。最後に左側の祖霊様を参拝します。

 ちなみに、大教会、うちの教会の大教会は城山大教会(きやまだいきょうかい)と言いますが、大教会の左側にはお社が二つあります。一つは教会本部の霊様を、もう一つは大教会の霊様をお祀りしています。

 ですから、大教会では、左側を二回参拝します。