なぜ朝と夕におつとめをするの

 天理教では朝と夕におつとめを勤めます。

 勤める時間は教会本部では、日の出と日の入りを基準に時刻を決めて勤められます。

 一般の教会では、その教会の事情に合わせて時間を決めて勤めます。

 教会の上段には、右から太鼓、数取り(おつとめの回数を数えるもの)、拍子木、ちゃんぽん、すりがねの順に、朝夕のおつとめの鳴物が置かれています。この鳴物の数と位置は、どこも変わりありませんが、神殿の広さにより、大きさに若干違いがあります。

 おつとめ奉仕をする人は、鳴物の数と同じ五人です。服装は教服です。時間前になれば、参拝者は参拝場に座して待ちます。

 芯になるのは中央、拍子木を勤める人です。この人に合わせて、まず親神様を拝し、おつとめを勤めます。

 おつとめの地歌は、まず第一節「あしきをはらうてたすけたまへてんりわうのみこと」を、二十一遍繰り返し唱えて勤めます。それから第二節が一遍、続いて第三節が三遍ずつ三回、繰り返されます。参拝者は、これに合わせて「みかぐらうた」を唱和し、教えられた通り、正しく手を振って勤めます。

 以上が終わりますと、教祖、祖霊様を拝し、奉仕者は上段から下がります。それから、「てをどりまなび」をしたり、朝席・夕席をします。ちなみに当教会では、朝席には「おふでさき」「教典」「教祖伝」「おさしづ」を、夕席には「十全の守護」「八つのほこり」「おかきさげ」「夕席用教話」を拝読しています。

 何故おつとめをするのかと云いますと、朝は「今日も一日結構にお連れ通り頂きますよう」とお願いし、夕はそのお礼をするためです。(天理教の考え方・暮らし方 参照)

 当教会ではおつとめの前に次の言葉を言上しています。

 朝づとめの前は「親神様に朝のお礼を申し上げます。本日も結構な身上をお貸し与え下さいまして有難うございます。徳分にふさわしい親子夫婦をお貸し与え下さいまして有難うございます。我が身我が家には分に過ぎたる衣食住をお貸し与え下さいまして有難うございます。今日一日もたんのうとひのきしんの心で通れますよう只今よりおつとめをさせて頂きます」

 夕づとめの前は「親神様に夕べのお礼を申し上げます。本日も結構な身上をお貸し与え下さいまして有難うございました。徳分にふさわしい親子夫婦をお貸し与え下さいまして有難うございました。我が身我が家には分に過ぎたる衣食住をお貸し与え下さいまして有難うございました。今日一日のみにあまるご高恩に対し只今よりおつとめをさせて頂きます」