なぜ大祭や月次祭をするの

 天理教教会本部では、毎月二十六日、神殿において月次祭が勤められます。そのうち一月二十六日は春の大祭、十月二十六日は秋の大祭と云います。また、四月十八日は教祖誕生祭が、元日には元旦祭が勤められます。この時は、全国から、いや世界中から信者が参拝におぢばへ帰ってきます。

 勤められる時間はそれぞれに異なり、春の大祭は午前十一時半から、秋の大祭は午前八時から、それ以外の月次祭は午前九時から、教祖誕生祭は午前十時から、元旦祭は午前五時からそれぞれ勤められます。

 秋の大祭は、天理教の立教、すなわち天保九年十月二十六日に由来して勤められます。また、春の大祭は教祖が現身を隠された明治二十年一月二十六日(陰暦)にちなんで勤められます。各月の月次祭は両大祭の二十六日にちなんで勤められます。

 また、教祖誕生祭は、教祖が誕生された寛政十年四月十八日を記念して勤められます。

 大祭や月次祭、教祖誕生祭そして元旦祭には、かぐらづとめとてをどりのつとめが勤められます。

 かぐらづとめは、人類発祥の地であるおぢばでのみ勤める事が出来ます。おぢば以外で勤める事は出来ないのです。何故なら、かぐらづとめはかんろだいを囲んで勤められるからです。

 かぐらづとめは、人類の平和と全ての人の病気治癒、そして陽気ぐらし世界の実現を祈念して勤められます。

 かぐらづとめは、十人のつとめ人衆がかぐら面を付けて、地方の歌に合わせて手振りをして勤めます。また、九つの鳴物も心を一つに合わせて勤められます。九つの鳴物は、男鳴物として、笛、ちゃんぽん、拍子木、太鼓、すりがね、小鼓、女鳴物として、琴、三味線、胡弓の九つです。

 てをどりは、六人が一列に並んで、地方の歌に合わせて手振りをして勤めます。この時も九つの鳴物が演奏されます。

 参拝している人達も、みかぐら歌を唱和します。かぐらづとめやてをどりの地歌をみかぐら歌と云います。

 この天理教教会本部で勤められる大祭や月次祭にならって、各地の教会でも大祭や月次祭が勤められます。ただし、教会で勤められるのは、かぐらづとめの代わりに座りづとめが、そしててをどりも勤められます。

 形は違っても勤める心は同じ想いで勤められるのです。

 このように、大祭や月次祭は天理教にとって、教会にとって大事な行事なのです。