その一 期待と落胆

 直前研修会が始まりました。今日は担当するクラスと副担任が発表されます。周りの人達には、「絶対女子クラス」だと言われていたが、あに図らんや1組の男子クラスでした。男子クラスは三ヶ月の研修会での感話で暴力事件があったと聞かされたので、正直困ったなと思いました。

 副担任は、一番なってほしくないと思っていたH先生でした。教理もおたすけも自信たっぷりな話をしていたので、苦手なタイプです。

 でも、後で分かったことですが、これが良かったのです。神様は絶妙なる組み合わせをされますね。

 修養科ではハッピに帯を使用します。これは講師も修養科生も同様です。帯は準備してこなかったので、さっそく買いに行きました。ついでに足袋と雪駄も買ってきました。雪駄は何種類かありましたので、タタミ表の物を買いましたら、他の先生方の物と違います。他の先生方の物は黄草表でした。

 私はいつもこうなんですが、他の人と違うものを身に着けたり、違う行動をしたりします。たとえば、以前こういうことがありました。私と友人3人とでパソコン教室の見学に行った時です。応接間に案内されて、その時は暑かったので思わず上着を脱いでしまいました。他の3人は着たままなのに。見学も終わり喫茶店でお茶を飲んだ時には、他の3人は早速上着を脱いだのに、私はそのままでした。場の空気を読めないと云うか、間が悪いと云うか。

 そして、いよいよ修養科生活が始まりました。