修養科とはどういう所

 親里ぢば(奈良県天理市 天理教教会本部があるところ)で、三ヶ月間にわたって、天理教の教えを学び、実践しながら「陽気ぐらし」という人間本来の生き方を学びます。社会的立場も経験も異なる老若男女が、互いにたすけ合って、共に教えを実践する中に、心の向きが大きく変わるのが修養科です。 (修養科パンフレット参照)

 親里ぢばは、人間を造られた親神様がお鎮まり下さるところ、教祖(おやさま)中山みき様がお待ちくださるところです。

 教祖は、私たちに親神様の存在を教えて下さった方です。

 この親里ぢばで、三ヶ月間合宿生活をします。

 十代の若者から八十代、九十代のお年寄りまで、同じ事を学びます。教典、教祖伝、おつとめを学びます。

 教典は、天理教の教えのエキスです。信仰するのに、いや陽気ぐらしをするのに知ってほしいことが書かれています。

 教祖伝は、教祖の伝記です。でも、ただの伝記ではありません。教祖は自らの姿を通して陽気ぐらしをする手本を示して下さいました。これを「ひながた」と云います。このひながたが分かるように書かれた物です。

 おつとめは、陽気ぐらし社会を実現するために行うことです。おつとめは歌をうたい、鳴物を演奏し、それに合わせて踊ります。

 おつとめの歌を「みかぐら歌」と言います。鳴物は九つあります。男鳴物として、笛、ちゃんぽん、拍子木、太鼓、すりがね、小鼓、女鳴物として、琴、三味線、胡弓、の九つです。また、踊ることを「おてふり」と言います。

 修養科ではこのおつとめを学びます。みかぐら歌を憶え、鳴物を練習し、おてふりの手振りや足の動きを練習します。

 宿泊は信者詰所という宿泊施設に寝泊まりします。そこで、信仰の実践として、帰参者(親里ぢばに帰ってきた信者等)の食事の準備、後片付け、信者詰所内の清掃等のひのきしんをします。

 ひのきしんは、親神様によって生かされていることに感謝し、その喜びを行動に表すことです。その実践として詰所の掃除等を行うのです。

 また、助け合いも信仰の実践として行います。病気や人間関係等で悩んでいる人に、助かってもらいたいと祈ることが日夜行われています。

 修養科は、御存命の教祖の親心を感じることができる三ヶ月間です。