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自分らしく

 男らしいとか女らしいという言葉は最近聞かれなくなりました。子供らしくない子供が増えたり、大人になれない(大人らしくないとは言わないようです)成人も増えました。

 

 ところで、「何々らしい」とはどういうことでしょうか。辞書によれば、男らしいとは「いかにも男であると思えるようす。体格・気質や行動・態度などが、男性のもつべきと考えられている特質を備えている。」とあります。つまり、男性はこういうことで女性と違うんだと説明しているのです。女らしいも同じです。これは差別ではないと思います。

 男らしいや女らしいを否定する人も、人間らしいということは否定しないでしょう。これは、人間は他の動物とは違うと誰もが思っているからです。

 

 では、自分らしく生きるとはどういうことでしょうか。自分らしくとは、自分は他の人とここが違う、こんな良い所があると思って生きてゆくことです。人間には誰でも長所もあれば短所もあります。長所ばかりの人も無ければ短所ばかりの人も無いのです。自分の良い面を自覚し、自信を持つことです。

 

 幼稚園の先生の話にこういうのがありました。

 子供たちを見ていると、活発な子もいればおとなしい子もいます。活発な子は運動も出来るし明るいのですが、自己中心になりがちです。おとなしい子は運動は苦手ですが、周りのことを注意深く見ています。だから、おとなしいからと言ってダメだとは考えないで下さい。

 

 私達は誰でも何かしら得意なものがあるはずです。だから自信を持って自分らしく生きましょう。