心にお化粧

 ゆめちゃんはいつも思っています。

「なんでお母さんはいつもニコニコしているんだろう?」

 ゆめちゃんが学校でいやな事があったり、友達とけんかをして不機嫌な時でも、お母さんの笑顔を見れば、いやな事を忘れて楽しくなります。

 お母さんにはいやな事や辛い事がないのかな、と思って聞いてみました。

「お母さんはいつもニコニコしているけど、どうしてなの?」

「お母さんだって、楽しい事や嬉しい事ばかりじゃないのよ。いやな事や辛い事はあるわよ。」

「でもね、そんな時に暗い顔をしていれば、ゆめちゃんだって暗くなるでしょ。」

「教祖はこんなお話をされたのよ。」

 

 どんな辛い事や嫌な事でも、結構と思うてすれば、天に届く理。神様受け取り下さる理は、結構に変えて下さる。なれども、えらい仕事、しんどい仕事を、何ぼしても、ああ辛いなあ、ああ嫌やなあと、不足不足でしていては、天に届くのは不足になるのやで。

 

「ゆめちゃん、お顔にはお化粧をするでしょ、それと同じで心にもお化粧が出来るのよ。」

「神様はどんな時でも私達人間の事を考えて下さっているの。だから、辛い事やいやな事があっても、何かしらわけがあると思うの。」

「そのわけは後でわかるのだけど、今は神様は必ず私達にとって悪い事はしないと信じて、どんな事でも結構なんだと思う事が、心にお化粧する事なのよ。」

「心にお化粧すると、自然と笑顔になるのよ。」

「私も心にお化粧するね!」