ゆめちゃんは最近、数に疑問を持っています。

「ねえ、お母さん、神様を拝む時に何故四回手をたたくの?」

「ねえ、お母さん、いただきますの時に何故二回手をたたくの?」

「あしきをはろうてのおつとめは何故二十一回なの?」

 矢継ぎばやの質問です。

「ゆめちゃん、神様を拝む時に手をたたくのは、心を合わせるということなのよ」

「まず親神様に心を合わせる、これは親神様は世界中の人間が陽気暮らしするのを望んでおられるのよ、その手助けをしますと誓うことなの」

「お父さんやお母さんに心を合わせる、これは親は子供が幸せであってほしいといつも思っているの、だから兄弟は仲良く困った時は助け合いますとお誓いするの」

「夫婦がお互いに心を合わせる、これはゆめちゅんにはまだ早いわね」

「そして相手に心を合わせる、これは相手の話をよく聞くという云うことなの」

「この四つを合わせますから、どうかお願い事をかなえて下さい、と神様にお祈りするから四つ手をたたくのよ」

「へえ、そうなの」

「食事の時に、いただきますと言って二つ手をたたくのは、神様のお働きに感謝することなの」

「人間は何故生きていると思う?それは、食べたものが体の中で栄養となって体を動かしているからなのよ。これは神様のお働きによって出来ることなの」

「学校で習ったと思うけど、食事をすると食べたものが胃で消化され、腸で栄養が吸収され、残った不要なものがおしっこや大便となって排泄されるわね、これは親神様の飲み食い出入りのお働きがあるからなのよ」

「また、吸収された栄養が、体を動かすエネルギーになったり、体を成長させたりするの、これは親神様の引き出しのお働きがあるからなのよ」

「それで親神様のお働き、特にこの二つのお働きに感謝して、手をたたくのよ」

「最後に、おつとめは三回と云うのがキーワードなのよ。あしきをはろうてのおつとめは、三掛ける七で二十一回、一れつすましては、三回を三回繰り返すのは、三と云う数はつなぎを表す数字だからなの」

「親神様の十全のご守護で、三番目のお働きは、人間身の内の皮つなぎ、世界ではよろずつなぎの守護、だから三はつなぎの数字なのよ」

「だから、何事も続けるにはまず三回やる事、三日続けること、三日続けたら十日続けれる、三ヶ月続けたら一年続けれる、三年続けたら一生続けれる、と云われるのよ」

「分かった、良いことは三日続ければ良いのね。簡単だわ」

 ゆめちゃんは簡単だと言いましたが、この三日続けるのが難しいのです。世に言う三日坊主にならないように、お互い気を付けましょう。